文鳥豆知識

シードだけは危険かも?文鳥のえさ、絶対ペレットを選ぶべき理由とは

文鳥のえさ、主食はどうする?

成鳥に近づくにつれ、食べられるものが増え、幼鳥のえさから切り替えていくときにぶち当たるこの問題。

メインはシードか、ペレットか?の2つに分かれるのですが、いまだに根強いシード人気。

りえ
りえ
でも私は絶対にペレットメインを強くオススメします!

この記事では実体験から学んだ、ペレットメインを強くオススメする理由についてお伝えします。

私が10年近く愛用しているペレットはこちら↓

実体験!飼っていた文鳥がシードメインで栄養失調に!

体調不良になった先代ピピ・ララ体調不良になった先代ピピ・ララ

9年前、先代の文鳥さんを飼っていたころです。

だんだん大きくなって飛べるようになり、当時本で読んだ通りにシードとボレー粉、菜葉などをあげていた私。

その頃は気づいていなかったのですが、思い返すとこんなことが多かったです。

いつも眠そうにしている
羽をふわふわに膨らませて座っていることが多い
飛ぶのがあまり上手ではない
おっとりしている、ドジっ子(に見える)

でも大人になって久々に文鳥を飼った私は、膨らんでふわふわしている文鳥ちゃんたちに対して

りえ
りえ
ふわふわだね〜!可愛い〜♡

なんて、疑問を持つことすらできませんでした。

数日たって、なんだか元気がないような気がする。

餌も食べてるのに何でだろう?と心配でたまらず、近所の動物病院に連れて行っても、問題ないと言われる始末。

さらに2〜3日がたったある日、2羽のうち1羽がパタンと倒れて、急に動けなくなってしまったのです。

幸い私は、前回行った動物病院とは別の文鳥を見れる動物病院に連れて行くことができ、命はギリギリ助かったのですが、栄養失調で死ぬ寸前だったそうです。

りえ
りえ
ごめんね、ごめんね…

大切に育てていたつもりだったのに、飼い主としてすごく申し訳ない気持ちになりました。

結局、2羽とも栄養失調で、倒れた1羽は5日間の入院。

小さな体で点滴を受けたそうで、何とか生き延びることができました。

(ちなみにかかった治療費は5万円弱でした)

文鳥を見れる病院は少ないので、正しく見てくれる病院に連れて行きましょう↓

その病院で大丈夫?文鳥を見れる動物病院を見分ける2つのポイント飼っている文鳥が、なんだか具合が悪そう…とても心配ですよね。 文鳥さんは具合が悪いのを隠す習性があるので、少しでも具合が悪そうだっ...

動物病院でペレットという存在を初めて知る

10年近く愛用しているペレット ハリソンバードフード スーパーファイン10年近く愛用しているペレット ハリソンバードフード スーパーファイン

見てくれた獣医さんに言われたのは『むき餌やシードメインだと、栄養失調になりやすく、中にはこうして弱って死んでしまう個体もいる』ということでした。

当時、本やネットでもシード食を勧めているものが多く、まだまだ正しい知識が伝わっていなかったそうです。

獣医さん
獣医さん
シードはカロリーが高く、肥満になる可能性がある一方で、必要な栄養素が足りなくなることがあるんです。ペレットを主食にするとしっかり栄養が取れるから、極論他に何か与えなかったとしても、丈夫で健康な子に育ちやすいよ。

そう言って勧めてくれたのがハリソンバードフードで、それ以来私はこのペレットをメインに与えています。

またペレットは体調を崩したときに栄養食として病院で処方されることが多いため、ペレットに慣らしておくメリットは大きいといえるでしょう。

2代目で、ペレットメインで育った文鳥の丈夫さに気づく

健康そのもの!なモカ・ココ健康そのもの!なモカ・ココ

先代文鳥さんたちは、桜文鳥のピピが6年、白文鳥のララは8年生きてくれました。

ペレットメインにしてから、老鳥期に入るまでは割と健康に過ごしてくれた気がします。

でも、老鳥期を迎える頃にはピピもララも腫瘍や白内障、そのほかの病気を併発している状態でした。

歳を考えたら仕方ないのかなとそのときは思っていたけれど、2代目文鳥のモカ・ココがきてから、ピピ・ララがあまり丈夫ではなかったことに気が付きました。

なかなか飛べなくて、飛ぶ練習をしている姿が可愛らしかったピピ・ララ。

大きくなってからもピピは特にドジっ子で、つまずいたり、飛ぶのが下手だったのを覚えています。

対してモカ・ココは元気いっぱい!

1年を迎える今まで、体調不良と感じることはほとんどありませんでした。

飛ぶのも上手で、まだヒナのうちから練習なんてする間もなく、気づいたらとても上手に、得意そうに飛んで、ビックリしたのを憶えています。

今は昔と違って、ヒナ時代から粟玉にパウダーフードを混ぜて与えていたので、その影響も大きいのだろうなあと推察します。

ヒナ時代の泣き声も特にココはビックリするほど大きく、元気いっぱいだったので。

栄養を適切にとれる環境を用意することで、病気が減るのはもちろん、寿命も伸びるんじゃないかなと感じています。

文鳥のペレット食の与え方

たまにのお楽しみの粟穂たまにのお楽しみの粟穂

ペレットでそんなに違いが出るのか!と思ってくれた方のために、うちのペレットの与え方を参考までにお伝えしたいと思います。

獣医さんによると、基本的にはペレットのみで栄養は足りるため、菜葉やボレー粉などの他のものは与えなくても、まあ問題はないとのことでした。

でもシードや菜葉が好きな子も多く、日々のお楽しみとして与えてもいいようです。

私は多めに入れたペレットのみの日を3~4日、そのあと減ってきたペレットにシードを混ぜてあげるということを繰り返しています。

その後シードは皮が残るので、皮とペレットが少し残っている状態で廃棄してしまうようにしています。

ペレットは2種類ほど食べられるようにしておくと安心

安心する文鳥ココ安心する文鳥ココ

ちなみに獣医さんいわく、ハリソンバードフードはオーガニックの海外製で、日本製のものよりも質が良いとのことでした。

とは言っても輸入商品のため、値段の変動があったり、入荷がなく品切れになることもあるので、ストックを用意しておくのを心がけています。

1つのメーカーのみに頼ると万が一、製造中止になった場合などに好き嫌いで他のペレットを食べなくなってしまわないかが心配ですよね。

そんな時のために、できたら2〜3種類のペレットを食べられるようにしておくと安心なのかなと思います。

私は万が一でも大丈夫なように、日本製のものもならしておきたいな…と思い、黒瀬ペットフードのペレットをあげてみましたが、問題なく食べてくれました。

りえ
りえ
あのマニアシリーズで有名な黒瀬ペットフードさんです。うちの子はマニアシリーズのシードがお気に入りなので、選んでみました。

今後はハリソンと黒瀬ペットフードのペレットを1袋ずつ、交互にあげていこうかなと思っています。

ちなみにうちの子は、黒瀬ペットフードは小粒タイプを食べています↓

シードメインからペレットメインに移行するときのコツ

よし、うちもペレットメインにしてみよう!

そう飼い主が決意しても、普段シードメインだった子はペレットを食べてくれないこともあります。

そんなときはこちらを試してみてください。

小さな粒のペレットを選ぶ

小さな粒のハリソンスーパーファイン小さな粒のハリソンスーパーファイン

ペレットは実にさまざまな大きさのものが販売されています。

あまり粒の大きなものは小柄な文鳥さんにとっては大きすぎるので、しっかりサイズを確認して購入されることをおススメします。

具体的にはフィンチ用、文鳥用などといったもので、ハリソンではスーパーファインという超極小粒がオススメです。

ハリソンはファインというものも出ていて、そちらは少し粒が大きく、パッケージもそっくりなのでご注意ください。

黒瀬ペットフードもフィンチ用というものから、小粒タイプ、超小粒タイプとさまざまな種類があります。

うちの子は小粒タイプでも食べてくれましたが、好みもあるので好きそうな大きさのものを試してみて下さいね。

黒木ペットフード公式HPにはペレットの切り替え方や種類など、参考になることがたくさん書かれています。気になる方はそちらもご覧ください。

ペレットを手渡しであげてみる

手渡しであげる手渡しであげる

飼い主と仲のよい鳥さんの場合は、手からあげることでペレットに慣れてくれるかもしれません。

シードを数粒あげたあとにペレットをあげると、食べてくれることもあるようです。

気長に文鳥さんのペースで慣らしていってくださいね。

シードメイン食からペレットへの切り替え方

1)シードにペレットを少しだけ混ぜてみる

ハリソンバードフード スーパーファインハリソンバードフード スーパーファイン

1日に必要な量のエサを10割とすると、シード9割:ペレット1割といった感じで、少しだけペレットを混ぜてみます。

もしペレットをまったく食べてくれないようなら、ミルで細かく粉末状にすりつぶしてシードにかけるという方法もあるようです。

ミルは洗浄や分解がラクで、荒さ調節できるものが便利です。

こういった1000円以内で買えるタイプもあるので、試してみてもいいかもしれません↓

2)ペレットの量を少しずつ増やしていく

シードにペレットを少しずつ足していくシードにペレットを少しずつ足していく

ペレットを食べきれるようになってきたら、1割ずつを目安に、徐々にペレットの割合を増やしていきます。

あくまでも文鳥さんの体調や具合を見ながら、ゆっくりと進めていってくださいね。

毎日しっかり食べれているか?体重は減っていないか?元気はあるか?など十分な観察のもと進めていきましょう。

体重がうまく測れない場合は、

①文鳥をキャリーケースに入れ、キャリーケースごと測定。

その後②キャリーケースのみで測定

①ー②=文鳥さんの体重になります。

またエサをあげる前にエサを入れたエサ箱の重さを測っておき、1日の終わりに再度測定すると、エサがどれくらい減ったかがわかります。

ただし周りにエサをこぼす文鳥さんもいるので、その点は注意が必要です。

3)ペレットのみを与える

文鳥が大好きなお楽しみの豆苗文鳥が大好きなお楽しみの豆苗

徐々に量を増やしていき、ペレットが10割になったら切り替え完了です。

ペレットに慣れる期間は個体差があるため、中には切り替えに数ヶ月かかる鳥さんもいるようです。

あくまで目安となりますので、愛鳥さんの体調や体重を見ながら、無理なく進めていって下さいね。

私もこの方法で、シードメインからペレットメインに切り替えました。

切り替えたあとは基本的にペレットメインなのですが、お楽しみとして週に1度くらい、シードを混ぜて与えています。

やはりシードは美味しいのか、ペレットのみの時よりも食いつきがよく、すぐになくなります。

その他、粟穂や豆苗、お米などもお楽しみとして適宜与えるくらいですが、元気いっぱいのモカ・ココです。

シードメインはペレットメインに比べて、栄養管理がむずかしい

お米を食べる文鳥モカ・ココお米を食べる文鳥モカ・ココ

文鳥さんってシードが大好きで、皮付きのものはとくに目を輝かせて食べていますよね。

それを見てシードの方が喜ぶんだろうなあとは思うのですが、先代さんの体験から、シードメインはペレットに比べると栄養管理がむずかしいなと感じました。

シードの他に毎日、ボレー粉や文鳥さんの食べられる新鮮な野菜を用意して、しっかり栄養管理をできる!という人は、シードメインでも問題なくやっていけるのかもしれません。

でも私のように

  • 毎日野菜を用意してあげるのは、ちょっと負担…
  • 文鳥さんに健康に育ってほしい
  • 文鳥さんに長生きしてほしい
  • 簡単に文鳥さんの栄養管理がしたい
  • 安心して文鳥さんを育てたい

そんな飼い主さんにはペレットがすごくオススメです!

文鳥さんは体が小さく、少しの体調不良は飼い主にすら隠そうとします。

気づけば手遅れだった…

そうならないように、文鳥さんの体調管理をしっかりしてあげたいものですね。

私が10年近く愛用しているペレットはこちら↓