飼っている文鳥が、なんだか具合が悪そう…とても心配ですよね。
文鳥さんは具合が悪いのを隠す習性があるので、少しでも具合が悪そうだったらすぐに病院へ!といいたいところですが、ちょっと待って!
鳥類を見られる動物病院って、実はすごく少ないんです。
実際に私も、先代の文鳥ペアを近所の動物病院に連れて行ったところ、問題なしと言われたけれど、実は衰弱が進んでいて手遅れになりかけたことがありました。
この記事では文鳥を見ることのできる動物病院の探し方と、信頼できる先生を見分けるコツをお伝えします。
文鳥を見ることのできる病院はとても少ない
動物病院に連れて行ったのに…
9年前の実話です。
当時シードと菜葉、ボレー粉で育てていた文鳥のペア。
ご飯はしっかり食べているハズなのにいつも羽を膨らませていて、どうも元気がありません。
本やネットを検索して、保温したりしてみたものの変化はなく、病院に連れていくことにしました。
家の近くに動物病院があったので、電話で文鳥をみれますか?と尋ねると「見れますよ」とのことだったので受診。
その先生はキャリーから文鳥をのぞきこみ、問題なしといってくれました。
そしてシードと菜葉、ボレー粉を与えましょうといった文鳥の餌についての注意書きのプリントをくれました。
診察料は1000円。
安心して帰ったものの、そこから一向に良くなる気配がない文鳥たち。
数日後…ついに桜文鳥のピピがパタンと倒れ、動かなくなってしまい、私は悲鳴をあげました。
そのとき、当時働いていた職場の上司が教えてくれたのがエキゾチックアニマルも見れる動物病院でした。
実際に体験した、鳥類も見れる病院のすごさ
私が連れて行ったのは、静岡県浜松市のハミング動物病院という動物病院です。
上司もウサギを飼っていて
と言っていました。
早速連れていくと、先生は慣れた手つきで1羽ずつ文鳥ちゃんを保定し、羽を広げて観察します。
その手つきの早いこと!
体重を測って、キャリーに残っていたフンを顕微鏡で検査し、倒れたピピはなんとレントゲンまで撮っていただきました。
あっという間に診察が終わり、診断は
先生いわくシード類がメインだと栄養失調になりやすく、中にはこうして弱ってしまう個体もいるんだとか。
だから主食はシードじゃなくて、ペレットメインに切り替えていってねとのことでした。
白文鳥のララは大丈夫だったのですが、桜文鳥のピピは瀕死の状態で、5日間の入院となり、点滴などの治療を受けたそうです。
それでも5日目に病院から連絡があり、無事に退院することができました。(本当によかった〜!涙)
ちなみに治療費は5万くらいかかって、とてもビックリした記憶があります。
(でも生きててくれてよかった!涙 とカードで支払いました。)
だけどさ、初めにこの病院にきていたらピピもこんなにならずに済んだし、治療費もかからなかったのにね。
小さな文鳥だからこそ、きちんと知識のある先生に見てもらう重要性をこれでもかと感じた出来事でした。
文鳥を見れる動物病院を見分ける2つのポイント
じゃあ一体、文鳥はどんな動物病院に連れて行けばいいの?
信頼できる動物病院を見つけるポイントをあげていきますね。
1.エキゾチックアニマル対応の動物病院を探す
まず、一番のポイントは『動物病院 エキゾチックアニマル』と検索することです。
住んでいる地域で『動物病院』と検索して出てくる病院はたくさんありますが、そのほとんどが犬や猫を主に診察しています。
とくにホームページを見てみても、犬や猫の写真しか載っていないような病院は避けた方がベターです。
『動物病院 エキゾチックアニマル』と検索すると、犬猫以外の鳥類や爬虫類、ウサギやハムスターをみることのできる病院が病院がズラリと出てきます。
そこから近くの病院のホームページを1件ずつみて、きちんと文鳥を見てもらえそうか判断するのがオススメです。
2.鳥類の検査や病気について、記載しているか?を確認する
エキゾチックアニマル対応の病院をざっと洗い出したら、それぞれのホームページを見ながら絞り込みをしていきます。
とは言っても判断するのは割と簡単で、本当にしっかり見てくれる病院は鳥の検査や病気について詳しく書いてくれていることがほとんどです。
具体的にいうと小鳥もみれます、と軽く書いてあるものはあやしいので、私ならパスします。
鳥の検診、そのう検査、検便…といった検査内容や、鳥類に多い病気について書かれているところを選ぶといいでしょう。
信頼できる獣医さんを見分けるポイントは?
いざ、動物病院へ!
とはいっても初めての動物病院で、獣医さんから「問題ないです」「大丈夫ですよ」といわれたら、そんなもんかと思ってしまいますよね。
ここでは私が10年以上文鳥を飼ってきた中で、安心して文鳥を見てもらえると感じた獣医さんの特徴をあげていきますね。
手早く保定(文鳥を片手でしっかり持つこと)ができる
保定とは、文鳥を片手でしっかりと動かないように保持することです。
冒頭で挙げた犬猫メイン(と思われる)の動物病院の先生は、保定どころかカゴから文鳥を出すこともせず、外から観察するのみでした。
文鳥は初めての場所や知らない人を怖がるので、むやみに出すのは危険ですが、鳥類の扱いに慣れている先生は、驚くほど簡単に一瞬で保定をしてくれます。
保定はコツと慣れはありますが、飼い主でもできることなので、最低限できてほしい手技ではあります。
(というか、保定できないと診察できませんよね)
私も今のかかりつけの先生の保定を実際に見てから、保定ができるようになりました。
保定ができると自分で爪切りもできるので、とても便利ですよ。
ただ爪切りは事故にもなり得るので、怖い場合は信頼できる獣医さんにお任せするのがオススメです。
文鳥の体の隅々まで観察してくれる
1つ前の項目と似ていますが、信頼できる獣医さんは保定して、文鳥の体のスミからスミまで観察してくれます。
息を吹きかけ触りながらそのうや子宮などの状態を確認し、両羽を一枚ずつ広げ、損傷や異変がないかチェックしてくれます。
かといって荒々しさはまったくなく、優しく素早く、実に器用に見てくれます。
文鳥さんの扱いが上手な先生は、飼い主から見てもとても信頼できますよね。
糞便の検査をしてくれる
飼い主から見たらあまり変わらないように見えるフンも、異常を発見する大切なポイントのようです。
色や形、水分が多いか見た目で判断するだけでなく、フンを顕微鏡で見て、検査をしてくれると安心できますよね。
鳥を見ることのできる病院ではこうした検査をしてくれることが多いようです。
体重を測ってくれる
体重はもちろん文鳥は大人しくしていないので、ケージ+文鳥の重さを測った後に、ケージの重さを測ることで算出します。
文鳥は羽毛があって、痩せているのか太っているのかわからないので、体重を測定することでご飯をしっかり食べているか?
太りすぎていないか?などがわかるそうです。
レントゲンを撮ることができる
レントゲンは必要なときが少ないかと思いますが、もし今までにレントゲンを取ってくれた動物病院があれば、そこの病院は信頼度が高いのではないかと思います。
私もうちの子がレントゲンを撮ってもらったのは10年以上飼育していて、たった1度だけです。
むしろこんなに小さな文鳥でも、レントゲンって撮れるんだなあとすごくビックリしたのを覚えています。
文鳥さんの負担もあるので、不必要に行う検査ではありませんが、もし遭遇したら技術の高い病院なのかもしれません。
待合室に鳥や爬虫類を連れた飼い主が多い
いくら腕のいい獣医さんだとしても、私たち文鳥飼いにとっては、犬猫専門病院では意味がありません。
診察に行く度に同じ文鳥ではなくとも、インコや爬虫類などちょっと変わったペットが待っていることが多いと安心できますよね。
どんなペットがいるか?を見てみるのも参考になりますよ。
いざという時のために、文鳥をしっかり見れる動物病院を探しておこう
可愛がっている大切な文鳥さんが、急に体調を崩したら…
どうすればいいのか、慌てふためいてしまうかもしれません。
文鳥は調子の悪さを隠す生き物なので、少し具合が悪くなったと思ったら急変することも大いに考えられます。
そんなときこそ、安心してしっかり見てくれる動物病院で、適切な治療を受けてほしいと心から思います。
思い返すと、私が初めて連れて行った動物病院では、今回あげたポイントとなることは1つもしてくれませんでした。
カゴから出すこともせず、外からじっと観察して「とくに問題ないよ」って。
でも、その先生は悪気があったわけではなく、わからなかっただけだと思うのです。
「病院に連れて行ったのに…」
そんな結末を迎えてしまったら、悲しむのは飼い主である自分たちです。
いざというときのために、文鳥の見れる動物病院を調べておいたり、お迎えしたら1度は健康診断に行くことをオススメします。
大切な文鳥さんが、いつまでも健康に幸せに暮らせますように。